enrica 22SS collection
「海と花と土と、光と」~やんばる、沖縄~
enrica(エンリカ)の2022SSコレクションのテーマは、
「海と花と土と、光と」~やんばる、沖縄~
こだわりの染めやプリント、素材に関してデザイナー町田栄子さんに教えていただきました。

enricaの服は「肌で感じること」をテーマにその気持ち良さを追求し、今の形に行き着きました。
今季は沖縄を取り巻く大胆で力強い自然や島のゆったりとした流れを意識しながら製作しています。
沖縄という土地と自分たちを取り巻く自然を、一枚の服を通して感じてもらえたら嬉しく思います。
自然の染め(染料、顔料染め)
染料は粒子が細かく、繊維の中まで染み込むので、柔らかな発色になります。顔料は元が鉱物なので紫外線に強く、発色もはっきりとしていて色を重ねても滲みません。やんばる地方特有の染料、顔料の中から3つ選んでそれらの特徴を生かすように染めてみました。
・沖縄のマージ(顔料染め)
マージ(真地)とは沖縄の赤色〜黄色系の土壌を総称したもの。昔から沖縄ではこの独特の色合いを持つ土を使って染めています。大きく5色に分かれますが、本部半島(やんばる)で採取した特徴的な国頭マージ(赤土)と黄土やピンク土でムラ染めをしました。
・パイナップル炭(顔料染め)
パイナップル栽培が盛んですが、やんばる地方のパイナップル農園が取り組む「ゼロエミッション」により、パイナップル炭から染料が作られました。土染めにパイナップル炭染めを重ねたことで複雑な色合いになっています。
>>沖縄のマージ(顔料染め)とパイナップル炭(顔料染め)の商品
・enrica | BLOUSE 077-1
・沖縄のフクギ(草木染料染め)
フクギ(福木)を染料とした鮮やかな黄色、”FUKUGI-YELLOW”。
沖縄ではかつては家の周りを取り囲むようにフクギを植えました。台風や火事が広がるのを防ぐためでした。古い集落では今もまだ見ることができます。
今季はやんばるに植生しているフクギの樹皮を染料に使っています。
ぽたぽた染め(草木染料、顔良染め)
今回のコレクションを始めるときに、沖縄の鮮やかな色と伝統的な染めに出会いました。職人さん達と何度も話し合い、一緒に新しい染め方に挑戦したのが「ぽたぽた染め」と名付けた染め方です。染料も顔料も混ぜ、手仕事でしかできない表現方法で染めています。
22ssのコレクションカラー
それぞれの植物に含まれる色から選んでいます。
FUKUGI-YELLOW フクギ(福木)の色
LEAF-GREEN 葉の色
PANSY-BLEU パンジーの色
SESAME-GREY ゴマの色
>>SESAME-GREY 商品
・enrica | SKIRT051
LOGWOOD-BLACK ログウッドの色
“沖縄の日差し”(金箔プリント)
沖縄の眩しい日差しを金箔プリントで表現しました。箔加工は京都で行っています。
>>“沖縄の日差し”(金箔プリント)商品
・enrica | SKIRT052
“沖縄の植物”(シルクプリント)
やんばるで見かけた3種類の鮮やかな色の植物。昔から日常生活に欠かせないサンニン(月桃)、強い日差しの中で鮮やかな色を放つブーゲンビリア、そして夏の夜にしか咲かない幻想的なサガリバナをモチーフに水彩画を起こし、シルク千鳥ジャガードの上にプリント。加工はシルクプリントを得意としている新潟で行っています。
>>“沖縄の植物”(シルクプリント)商品
・enrica | DRESS093 ¥82,500
・enrica | PANTS101 ¥52,800
椿油由来の柔軟剤配合の綿カットソー
洗っても縮みが少ないよう丁寧に編み、椿油由来の柔軟剤を使用しました。
ふわっと柔らかくしっとりとした仕上がりになっています。
>>>enrica商品一覧はこちら